財務・人事鴻池運輸が8日発表した4-6月期決算は、鉄鋼関連分野で顧客の粗鋼生産量増加に伴う原料輸送や生産工程請負業務が増加したほか、医療関連分野で院内物流業務が伸長し、4.3%の増収となった。
売り上げ構成の最も大きな複合ソリューション事業は、消費税増税後の反動減の影響を受け、食品関連分野で商品保管、小売店向け配送業務が減少。鉄鋼原料の輸送業務や顧客製鉄所内での生産工程請負業務は増加し、空港関連分野で遅れていた中国路線便の便数回復などを受け、グランドハンドリング業務が増加。医療関連分野で子会社の院内物流業務が伸長したことも寄与し、売上高385億8100万円(4.3%増)、部門利益31億9600万円(10%増)と好調に推移した。
国内物流事業は、パソコン代替需要の増加に伴うオフィス用品配送センター業務が好調に推移。定温物流分野でコンビニエンスストア向けチルド飲料や、食品用包資材の配送センター業務、食品原料の長距離輸送業務が増加した。
[鴻池運輸]2015年3月期第1四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第1四半期 | 2014年3月期第1四半期 | 増減 | |
---|---|---|---|
売上高 | 59,252 | 56,810 | 4.3% |
営業利益 | 2,468 | 2,004 | 23.1% |
経常利益 | 2,540 | 2,129 | 19.3% |
当期純利益 | 1,448 | 1,317 | 9.9% |