ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

カネカ、マレーシアに新拠点、120億円投資

2015年5月12日 (火)

拠点・施設カネカは12日、カネカマレーシア社(マレーシアパハン州)の敷地内に変成シリコーンポリマー(製品名カネカMSポリマー)の生産設備の新設と、モディファイヤー(製品名カネエース)の生産設備の増設を決めたと発表した。総投資金額はインフラ投資含めて120億円。

変成シリコーンポリマーは、カネカマレーシア敷地内に新会社カネカMSマレーシアを設立し、新設備を取得する。同ポリマーはカネカが開発し、日本、欧州、米国で生産・販売している。

経済成長が続くアジアで市場創出の取り組みを進め、高機能接着剤、シーリング材の旺盛な需要に対応して供給力を確保する。また、欧州、米国、日本の顧客向けのBCP拠点としても活用する。生産能力は年産9000トン、稼働時期は2017年初頭とする計画。

モディファイヤーは、カネカマレーシア内に年産3万トンの製造設備を保有しているが、アジアで塩ビ、エンプラ需要拡大に伴うモディファイヤー需要増に対応した供給力を確保するため、年産2万トンの増設を行う。

この能力増強により日本、欧州、米国、アジア4拠点体制のグローバルポジショニングを強化する。稼働時期は17年初頭。

今回の設備投資により、機能性樹脂部門の事業拡大を加速させ、アジア地域の売上を100億円以上伸ばす。

同社は20年に連結売上1兆円、海外売上高比率70%を目指しており、今後はマレーシア以外でも投資を積極化する方針で、1月にタイで工場用地を取得している。20年にアジアで売上金額4000億円を目指す。