カネカ、マレーシアでPIフィルム設備が完成

拠点・施設カネカは27日、マレーシア・パハン州でポリイミドフィルム（PIフィルム）とグラファイトシート（GS）の生産設備が完成したと発表した。

投資額はPIフィルム、GS設備を合わせて2億リンギット（60億円）、PIフィルムの生産能力は年産600トン、日本・米国・マレーシアの合計生産能力は3200トンとなる。10月から試運転を開始しており、2014年1月から商業生産に入る。

PIフィルムはフレキシブルプリント配線板用途に広く使用されており、スマートフォンやタブレットPCの普及に伴い需要が拡大。GSは銅の3倍に匹敵する熱伝導率を示し、高いフレキシブル性があることからモバイル電子機器の熱拡散・放熱材料へのニーズが高まりとともに、需要が拡大している。