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東レ、エアバス向け炭素繊維素材の供給拡大

2016年6月22日 (水)

荷主東レは21日、エアバス社の超大型機「A380」の一次構造部材を製造するドイツ工場向けに、高強度・中弾性率炭素繊維トレカ「T800S」を使用したプリプレグの供給を開始したと発表した。

東レは以前からエアバス社の航空機向けに炭素繊維トレカを供給してきたが、同社のトレカプリプレグをエアバス社が採用したのは初めて。

また、炭素繊維トレカは、1月に初号機が引き渡されたエアバス社の新型小型機「A320neo」に搭載されている、米国プラット&ホイットニー社製エンジンのファンケース向けにも採用されることが決まった。

さらに、2017年第4四半期に就航する新型中型機「A330neo」の一次構造部材にも炭素繊維トレカが採用されることになっており、エアバス向けに東レの高性能炭素繊維の供給が拡大している。

東レは今後、エアバスグループ各社への材料開発、認定拡大に取り組むとしている。