
▲NTT都市開発、完成した物流施設外観(出所:NTT都市開発)
拠点・施設NTT都市開発(東京都千代田区)は20日、同社初となる物流施設を大阪府八尾市に完成させたと発表した。延床面積2万4230平方メートル、地上4階建てのボックス型倉庫で、シングル・マルチテナント双方に対応可能な設計となっている。完成後は東京センチュリー(同)が出資する特別目的会社に引き渡され、NTTロジスコ(中央区)が入居する。
施設は耐荷重1平方メートル当たり1.5トン、天井高5.5メートルを確保し、柔軟なレイアウト変更に対応するほか、空調設備や48時間稼働の非常用発電機を導入し、労働環境とBCP(事業継続計画)に配慮している。さらに、NTTアノードエナジーとオンサイト型PPAを締結し、屋上に太陽光発電設備を設置。年間630MWhを再エネとして供給し、267トンのCO2削減効果を見込む。非化石証書の活用により実質100%再エネ電力を実現するなど、環境経営にも貢献する。BELSで最高ランクの5つ星、CASBEE大阪みらいAランクを取得しており、環境性能でも高い評価を受けた。
▲(左から)倉庫内部、トラックバース(出所:NTT都市開発)
この施設には、NTTロジスコが「西日本エンターテインメントロジスティクスセンター」(西日本ELC)を新設する。東日本に続く同社2拠点目のエンターテインメントグッズ特化型施設で、業界特有の荷量変動への柔軟対応や、店舗・EC(電子商取引)・イベント向けといった複数チャネル別の出荷体制を整える。輸入製品の全数検査やセット化作業などの付帯業務にも対応し、配送リードタイム短縮やコスト削減、BCP拠点確保を実現する狙いだ。
西名阪自動車道・藤井寺ICから3.3キロ、JR関西本線・志紀駅から徒歩8分とアクセス性も高く、雇用確保にも適した立地とされる。NTTグループとして開発から運営までを一体的に進めた今回の事例は、物流施設事業への新たな展開を示すものとなっている。
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