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UPS、アジアの13か国・地域でカーボン・ニュートラル輸送開始

2010年7月9日 (金)

ロジスティクスUPSは12日から、カーボン・ニュートラル輸送サービスの提供を開始すると発表した。同サービスは、アジア太平洋地域の13か国・地域で利用でき、1梱包70円の追加料金で、出荷貨物輸送時に発生する二酸化炭素を相殺するもの。また、すべての出荷のカーボンオフセットを希望する顧客向けに、契約ベースで利用できるサービスも提供する。

 

同社では「顧客は、出荷手続きの際に該当箇所にチェックマークを入れるだけで、サプライチェーンにおける環境課題に対応できる」とメリットを強調している。

 

UPSは自然保護団体「ザ・ネイチャー・コンサーバンシー」と環境保護基金「ザ・コンサベーション・ファンド」が監督するカーボンオフセットプロジェクト「ガルシア・リバー・フォレスト・クライメット・アクション・プロジェクト」から排出権を購入。このプログラムへの参加を奨励するため、2010年には100万ドルを上限に、顧客が支払った金額に相当する排出権をUPSが購入する。

 

貨物輸送時に発生する二酸化炭素排出量は、同社の業務データと包括的な二酸化炭素インベントリをもとに算出しており、検査機関「SGS」の検証も受けた。また、カーボンオフセットのプロセスはオフセットプロバイダーであるカーボン・ニュートラル社の認証を受けている。また、算出基準は「温室効果ガスプロトコル」と呼ばれる二酸化炭素排出量の算定・報告国際基準に準拠している。