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JMU、6万トン型と18.2万トン型バルクキャリア引渡し

2015年5月27日 (水)
▲FUTURE60型「アリキペロティス」(出所:JMU)

▲FUTURE60型「アリキペロティス」(出所:JMU)

荷主ジャパンマリンユナイテッド(JMU、東京都港区)は27日、呉事業所(広島県呉市)で建造していたアリコンコーポレーション向けFUTUREシリーズ60型バルクキャリア「アリキペロティス」と、有明事業所(熊本県長洲町)で建造していた、エルエーケープシッピング向け次世代18.2万トン型バルクキャリア「ディープブルー」をそれぞれ引き渡した、と発表した。

アリキペロティスはハンディマックス、スープラマックス型バルクキャリアのブランド「フューチャーシリーズ」の60型で、従来の56型から全長を8メートル伸ばし、載貨重量を6万トンに引き上げて大型化した。電子制御エンジンを装備し、IMO(国際海事機関)のNOxの2次排出規制に対応、独自開発の省エネ型ダクトなどを船尾部に装備している。

▲18.2万トン型バルクキャリア「ディープブルー」(出所:JMU)

▲18.2万トン型バルクキャリア「ディープブルー」(出所:JMU)

ディープブルーはフランスのダンケルク港の要求を満たす船型で、最新の省エネ技術を織り込み、同社が開発したGシリーズ18万2000トンのバルクキャリア。低風圧型居住区の風圧抵抗の削減や低摩擦塗料仕様で摩擦抵抗を削減することで、GHG(温室効果ガス)を削減し、燃費を向上させた。また、レッジバウと呼ばれる船首形状を採用し、波浪中の船速低下軽減を図った。環境面ではバラスト水処理装置を標準装備している。

■アリキペロティスの概要
主要寸法:全長198メートル×幅32.26メートル×深さ18.6メートル×喫水13.04メートル
載貨重量:6万897トン
総トン数:3万4345トン
主機関:MITSUI-MAN B&W 6S50ME-B9.3
航海速力:13.95ノット
定員:27人
船級:NK
船籍:パナマ

■ディープブルーの概要
主要寸法:全長229メートル×幅45メートル×深さ24.55メートル×喫水18.18メートル
載貨重量:18万2608トン
総トン数:9万3297トン
主機関:MAN B&W 7S65ME-C8.2
航海速力:15.05ノット
定員:27人
船級:NK
船籍:マーシャル諸島