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経産省、四国で民生用石油輸送の体制強化訓練

2015年6月3日 (水)

環境・CSR資源エネルギー庁と四国経済産業局は7日、広域・大規模地震・津波災害への備えとして、人命救助を行う自衛隊への石油供給の円滑化と自衛隊による避難所などで使用する民生用石油輸送の体制強化に向けた訓練を実施する。

陸上自衛隊、高知県と連携し、太陽石油の協力を得て、高知県総合防災訓練で実施するもので、高知県は自衛隊が輸送した石油製品を供給するため仮設ミニSSを設置し、車両などに給油する訓練を行う。

資源エネルギー庁と防衛省では昨年6月、防衛省の「2014年度自衛隊統合防災演習」(26JXR)の一環として、緊急時の石油輸送円滑化に向けた初めての合同訓練を実施。同年11月には東北経済産業局と陸上自衛隊東北方面隊が「方面隊震災対処訓練」(みちのくアラート2014)と「津波防災の日」訓練の一環として合同訓練を実施した。

訓練では、四国沖の南海トラフを震源とする大規模な地震・津波の発生後を想定。太陽石油四国事業所(愛媛県今治市)の施設を利用して訓練を実施し、石油を確保・搬出する手順を確認する。

当日は、発災当初の燃料の急激な需要増大に伴う自衛隊への石油供給を想定し、民間の製油所(太陽石油四国事業所)で自衛隊の燃料タンク車に直接給油する訓練のほか、「高知県から総合防災拠点(四万十緑林公園)への緊急・救命用の石油製品の要請に対し、民間ローリーの補給ができず自衛隊輸送力でなければ輸送できない限定的な場面」を想定し、民間の製油所(太陽石油四国事業所)から、総合防災拠点に自衛隊車両を活用してドラム缶に石油製品を充てん、輸送支援する。

これらによって輸送したドラム缶を県が受け取り、屋外で車両、携行缶などに給油するため、総合防災拠点の近くで仮設ミニSS(空き地などの屋外に設置する仮設給油所)を設置し、給油する訓練も行う。

石油製品輸送の合同実働訓練の一環として仮設ミニSSを設置し車両などに給油する訓練は初めて。