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エアバス、A320・321機の貨物機転用プログラムを開始

2015年6月18日 (木)

荷主エアバスは18日、A320、A321を改修して貨物機に転用するプログラムを開発するため、EFW、STエアロスペースとパートナーシップを締結した、と発表した。

同社は向こう20年間で小型貨物機市場での貨物転用型機(P2F)の需要が600機以上あると予測しており、A320P2Fはメインデッキに11個のコンテナを収容、有償貨物積載量21トン、2100海里(3889キロ)以上を飛行する。

また、A321P2Fは14個のコンテナを収容し、最大有償貨物積載量27トンを運び、1900海里(3519キロ)以上を飛行することができる。2018年からA321P2F貨物転用型の初号機を引き渡す。

A320とA321のP2FプログラムはEFWが営業、プログラム管理を行う。エアバスはSTエアロスペースとともにEFWの主要株主となっており、今回の貨物転用型プログラムを実行するため、STエアロスペースは特別に開発した転用機技術を提供、EFWの株式を20%追加取得する。

これにより同社が保有するEFW株は55%になり、エアバス・グループのEFW保有株は45%に縮小する。

独ドレスデンを拠点とするEFWは「エアバスのP2F貨物転用型ファミリーの持続可能な成長」をより確実にし、エアバスの貨物転用型プログラムでグローバルサプライヤーとしての地位を強化する。

A320P2FとA321P2Fは、より大型のA330F貨物専用機、A330P2F貨物転用型機とともに、エアバスの貨物機ファミリーを補完する。エアバスの貨物機、旅客機は機種間の共通性が高い。