調査・データエアバス(フランス・トゥールーズ)は13日、アジア太平洋地域の航空機市場で、2032年までの20年間に1万940機の新造旅客機と貨物機が必要になる、との予測を発表した。
これは世界市場の37%を占め、欧州、北米、中東よりも大きな数字。金額にすると1兆8000億米ドルで、他市場に比べて機内に通路が2本あるワイドボディ機の需要が高いため、金額ベースでは42%を占める。
同社は貨物機の市場でもアジア太平洋地域が世界の需要をけん引するとみており、現在の運航機数300機から、32年には3倍以上の970機に増加すると試算した。世界全体の3分の1の機数となるが、多くは旅客機からの転用となるため。新造の貨物専用機の需要は270機と見込む。
ほかの地域と同様に、貨物機全体のうち3分の1は45トンから70トンを積載するA330などの中型貨物機となる見通し。