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UPS、米メルクの物流受託を拡大

2011年7月4日 (月)

メディカルUPSは1日、製薬大手米のメルクに提供している物流業務の契約を「大幅に拡大する」と発表した。北米で受託している医薬品、ワクチン配送、倉庫管理、輸送業務に加え、新たにグローバルサプライチェーン関連の物流業務を担うもの。

 

UPSとメルクの取引は2003年、米国内で小口貨物輸送・配達サービスから始まり、北米での配送、倉庫管理、マルチモーダル輸送サービスへと拡大。今後、UPSは新興市場の中国とブラジルを含むアジア、中南米の特定市場でも提供していく。

 

UPSは、中国とブラジルで米メルクの生産・包装施設をスピーディーな配達でサポートする配送センターの開設を準備。米国やカナダなどの特定市場でも、ワクチン、特殊医薬品など厳密な温度・環境管理を必要とする米メルク製品を対象とした倉庫管理業務を行っている。

 

メルクでは、今回のUPSとの契約拡大で長期的なコスト効率改善を狙うが、ほかの物流関連企業との契約も維持する。