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メルクセローノ、厚木工場の冷蔵倉庫、倉庫、配送部門を拡張

2010年4月20日 (火)

拠点・施設ドイツに本社をおく総合医化学メーカーのメルクセローノ日本法人は4月20日、主力製品を中心とする業務拡大に伴い、厚木医薬品工場の冷蔵倉庫、倉庫、配送部門を拡張する工事を行ったと発表した。市場への製品供給能力の強化を図ったもの。

 

治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がんの治療薬「アービタックス注射液100mg」(アービタックス)が取扱量を急速に伸ばし、将来的にも増加が見込まれることから「確実な供給を続けていくためには、供給設備の強化が必要」として、冷蔵倉庫面積を約2倍、倉庫・配送部門の面積を約1.5倍に拡張した。

 

また、医薬品の物流に関する基準(GDP)などのグローバル安全性基準に沿った設計を施した。厚木医薬品工場では、メルクセローノ製品全ての輸入後における品質保証業務・保管、配送等を行っているほか、アービタックスの国内向け品質管理、目視検査、ラベリング・包装を行っている。

 

厚木医薬品工場の山口晃生工場長は「需要増でも確実に製品を届けられるようになった。手狭となった作業・倉庫区域のコンプライアンスに基づく再区分化、作業効率の向上が実現した」とコメントしている。