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明治ロジテック、新物流システムを構築

2011年7月5日 (火)

フード明治の物流子会社で食品輸送を手掛ける明治ロジテックは5日、日本電気(NEC)と共同で、乳製品の厳しい鮮度管理に対応する物流業務を実現する「新物流システム」を構築し、5月から稼動を開始したと発表した。

 

明治ロジテックは、明治グループの乳製品を中心に、食品全般の倉庫管理・物流業務を手掛けている。取り扱うアイテム数は全国で約8000種と多く、商品ごと、出荷先ごとに賞味期限・製造日などを管理、出荷する商品ロットを顧客ごとに統一するなど、緻密な管理や作業を行っているが、熟練した担当者が人手作業で情報管理や出荷コントロールなどの作業を行っており、業務の効率化や均質化、作業ミスの撲滅が課題になっていた。

 

新システムは、NECの物流センター向けパッケージソフト「EXPLANNER/Lg(エクスプランナーエルジー)」を活用し、ピッキング・検品・出庫などの作業進捗・荷動き状況をリアルタイムに見える化し、KPI指標に基づいて、物流サービスの品質と生産性の向上を実現。

 

これまで人手作業で行っていた、顧客の要求に合わせた賞味期限の商品ロット抽出、ロット逆転防止、統一ロット出荷などで自動化することで、庫内作業の生産性20%向上、センター運営コスト25%削減、誤出荷ゼロを目指す。

 

新システムでは、鮮度維持という乳製品物流のニーズに対応するため、商品ロットの逆転防止や統一ロットでの出荷をシステムが自動指示。温度・期限もシステムでチェックするため、厳しい鮮度管理に耐えられる高品質な物流を実現している。また、顧客からの問い合わせに迅速に回答するため、リアルタイムな在庫管理とロットベースのトレーサビリティの仕組みを構築した。

 

当日の作業計画は、センター内のエリア単位でシステムにより作成され、その計画と作業実績に基づきフロアの照明・冷暖房を消すなどの対応が可能。また、荷主ごとに鮮度管理基準を設定できる機能など、詳細な日付管理・品質管理への対応が可能であり、食品・乳製品にとどまらず、医薬品など厳しい鮮度・品質管理の求められる物流システムへの応用も期待される、としている。

 

NECは今回の実績をもとに、「EXPLANNER/Lg」を幅広い業界に販売強化していく。

 

■「EXPLANNER/Lg」の詳細は下記URLを参照。
http://www.nec.co.jp/explanner/explanner-lg/