ロジスティクス国際協力機構(JICA)は23日、トンガ政府との間で国内輸送船用埠頭改善計画を対象とした33億2000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した、と発表した。
首都ヌクアロファにあるヌクアロファ港には現在、大型国内輸送船専用の埠頭がなく、貨物コンテナヤード内で旅客が乗降しているため、貨物の荷役作業と乗客の動線が錯綜している。
また、国際、国内貨物の異なる荷役手続きが同じヤード内で行われているため、荷役効率が低く、改善が急務となっていた。
改善計画では、小型国内輸送船が使用している同港のファウア埠頭で旅客ターミナル、岸壁、泊地などを新設し、大型国内輸送船用の埠頭を整備。これにより、同港の国内旅客の乗降の安全性確保と貨物の荷役作業の分離を図る。
日本は2008年度に無償資金協力として離島間輸送の中心的な役割を担っている国内大型輸送船を供与している。