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JICA、バヌアツに国際埠頭整備46億円の円借款供与

2015年8月5日 (水)

国際20150804_01_ph国際協力機構(JICA)は4日、バヌアツ政府との間で「ポートビラ港ラペタシ国際多目的埠頭整備事業(II)」を対象とした45億9800万円を限度とする円借款貸付契約に調印したと発表した。

ポートビラ港に新たな国際貨物専用埠頭を建設し、急増している輸入を中心とした国際貨物や観光客船の旅客への対応を強化、貨物の滞留の緩和、物流の改善を図る。

バヌアツは南太平洋の人口25万人の小国だが、2003年以降、それまでの低成長を脱して目覚ましい経済成長を遂げた。しかし、経済成長を支えるインフラの整備が追いついておらず、中でも運輸交通インフラの整備の遅れは観光客や物流の増加など、さらに経済成長を図る上で大きな障害となっている。

特に、首都にあるポートビラ港は同国の輸入額の86%、輸出額の25%を占める国際貿易の拠点だが、年々増加する輸入貨物への対応が困難になっており、旅客船との輻輳で貨物が1か月近く埠頭で滞留するなど、物流の大きな障害になっている。

この事業では、第1期(2012年5月承諾、49.45億円)の円借款を供与済みで、今回の円借款は第2期の供与となる。貸付資金は国際貨物専用埠頭やコンテナヤードなどの建設関連の土木工事、事務管理棟や荷捌き棟などの建築工事、港湾オペレーションに必要な機材調達、コンサルティング・サービス(入札補助、事業全体管理、施工監理)の費用などに充てられる。