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29日に対応方針

国交省、特車許可システム障害で輸送見合わせ要請

2015年6月28日 (日)

ロジスティクス国土交通省は26日、特殊車両通行許可審査システムの不具合が判明し、6月1日から24日までの間に許可証を誤った交付した可能性のある申請が最大300件程度存在していると発表した。国交省は再算定を急ぐとともに、誤った可能性のある許可証を使用しないよう要請している。

同省では、6月1日からバン型などセミトレーラ連結車の駆動軸重の許可基準を統一する運用を開始したが、委託したシステム改修の不具合により、「本来の条件とは異なった算定結果」がシステムから出力される可能性があることが判明した。

不具合の判明を受け、同省は6月1日から24日までの間に誤った許可証が交付された可能性のある最大300件の申請に対し、許可証を発行した事務所から再算定が完了するまでの間、これらの許可証を使用しないように要請。併せて再算定を早急に実施し、正しい算定結果を受けた許可証で利用できるよう対応する。

対応にどの程度の時間を要するのか、28日時点では判明していないが、同省は輸送を控えるよう要請している事業者の輸送業務に配慮し、29日には何らかの対応策を公表する方針。「今後はこのようなことが起こらないよう十分に確認を行うなど、システムの不具合が生じないように努めていく」としている。

特殊車両通行許可をめぐっては、許可を得ることで駆動軸重が11.5トンまで認められている車両に対し、首都高速道路の自動軸重計測機で軸重が10トンまでしか認められていない車両と同様に「警告書」が事業者に送付される事例が多発。

今回の国交省が発表した不具合と併せて、運送事業者間でさらに混乱が拡大する可能性がある。