宇部興産、Li二次電池向け電解液でダウ・ケミカルと合弁

拠点・施設宇部興産は6日、米国のザ・ダウ・ケミカル・カンパニーと、リチウムイオン二次電池向け電解液の製造、販売などを行う合弁会社を設立することで合意したと発表した。

リチウムイオン二次電池の大幅な需要増加が予想されていることから、需要に対応するためにはグローバルな生産・販売体制を早急に構築することが不可欠と判断し、グローバル化学メーカーのダウの生産・販売・研究開発体制や知的財産の管理手法などを活用するため、同社と折半出資で合弁会社を設立することにしたもの。

合弁会社は今後、米国・中国・欧州に電解液の製造設備を保有する子会社を設立する。宇部興産は、電解液の技術を合弁会社にライセンス供与する。また、宇部興産とダウは、合弁会社に対し、工場の新設・運営、原料供給、技術営業、要員派遣、間接部門業務などの支援を行う。両社の合弁契約の条件など、詳細な内容については「公表しない」としている。

両社は設立の認可が取れ次第、ただちに合弁会社「アドバンスド・エレクトロライト・テクノロジーズ」を米国ミシガン州に設立する。