中国塗料、燃費低減できる船底防汚塗料を発表

環境・CSR中国塗料は13日、外航船用の燃費を低減させる低VOC（揮発性有機化合物）型船底防汚塗料「SEAFLO NEO」を発表した。海上技術安全研究所、日本中小型造船工業会と共同開発した新規高性能加水分解ポリマーを用い、塗装直後から摩擦抵抗の少ない超平滑塗膜形成、加水分解型船底塗料で業界最高の低VOCを達成。塗料使用量も従来比で3割以上、VOC量は4割以上低減することができた。

低粘度化した新規ポリマーにより、レベリング性を向上させ、塗膜が平滑になるよう表面張力を制御することで摩擦抵抗の低減を図ったもので、従来型加水分解型防汚塗料に比べ3-5％の燃費低減が可能となる。また、ポリマーバランス効果による塗膜更新性の制御により、従来型防汚塗料に比べ防汚性能を大きく高めており、60か月以上の防汚効果持続が可能となった。

これまでの防汚塗料は、船の種類や運航条件などに沿った製品を必要としていたが、新製品は、静置防汚性の向上により、幅広い運航条件に対応できる防汚性能と燃費低減効果が見込める。