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ポリプラスチックス、中国市場への供給体制強化

2011年7月14日 (木)

アパレルダイセル化学工業はこのほど、55%を出資するポリプラスチックス(東京都港区)が、エンジニアリングプラスチックのコンパウンド能力増強を行い、中国市場に対する供給体制を強化すると発表した。

 

台湾・高雄にあるポリプラスチックス台湾(PTW)の大発工場のコンパウンド能力を、新規ラインを追加することで年産1万4000トンに引き上げ、3万5000トンとする。現在、建設工事中で、2012年1月に商業運転を開始する。この新規ラインは、主にPBT(ジュラネックス)コンパウンドの能力増強に寄与する。

 

また、新たに中国江蘇省南通市のPTMエンジニアリング・プラスチックス(宝泰菱工程塑料(南通)有限公司)の敷地内に、同社100%出資のコンパウンド製造拠点を設置する。ただちに新会社設立に関する手続きを開始し、2013年秋の操業開始を目指す。POM(ジュラコン)、PBT(ジュラネックス)、PPS(フォートロン)、LCP(ベクトラ)のコンパウンドを実施し、年産9000トンのコンパウンド能力からスタートし、順次拡大していく計画。

 

これらの計画により、ポリプラスチックスグループのコンパウンド能力は、年産2万3000トン増強され、2013年には年産14万1000トンになる。

 

ポリプラスチックスグループはこれまで、日本(富士)、台湾(高雄)、マレーシア(クアンタン)の3拠点に自社コンパウンド設備を開設し、アジア全域に各樹脂の特殊グレードを供給してきた。旺盛な中国国内の需要に対応するため、PTWでの能力増強と今回新たに第4の拠点となる中国コンパンウンド自社工場設立を行うことで、リードタイムの短縮や輸送コストの削減を図り、顧客満足につなげていく。