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DIC、小牧工場のPPSコンパウンド生産能力増強

2017年9月13日 (水)

拠点・施設DICは13日、世界的に需要が拡大しているPPSコンパウンドの生産能力を増強するため、小牧工場(愛知県小牧市)に8億円を投資し、生産設備を増設すると発表した。

生産能力を年産3500トン引き上げ、2018年9月に稼働を開始する。これにより、現在27%のグローバルシェアを18年に30%以上へ高め、小牧工場の生産能力は2万6500トンとなる。豪州、マレーシア、中国拠点と合わせた生産能力は4万を超える。

PPSコンパウンドはスーパーエンジニアリングプラスチックの一つで、高い耐熱性や耐薬品性、寸法安定性などが評価され、金属の代替素材として自動車用部品に使用されているほか、給湯器などの住設分野でも多用されている。

特に自動車向けは、採用部品の拡大、要求スペックの高まりでほかのプラスチックからの代替や、電装部品への採用が進んでおり、1台あたりの使用量も増加傾向にある。グローバル需要は年率6-8%で拡大し、主な需要地となっている日本も同様の市場環境にある。