ロジスティクスアルプス物流が29日に発表した4-6月連結決算は、電子部品物流事業と商品販売事業が大きく伸びた効果と消費物流事業でも収益性が高まったことにより、営業利益が22.9%の増加となった。売上高営業利益率は4.8%から5.2%へと0.4ポイント上昇した。
親会社のアルプス電気向けの物流などを扱う電子部品物流事業は、電子部品業界で車載関連製品やスマートフォンなどの生産需要が堅調に推移し、取扱う部品も順調に増加。
需要が拡大するなかで、同社はグローバルネットワークの拡充や国内・海外が一体となった提案営業に取り組み、運送・保管・輸出入それぞれの業務で生産性の向上を図った。これにより、部門売上高は110億9300万円(15.2%増)、営業利益は8億2100万円(17.2%増)となった。
また、電子部品関連の包装資材、成形材料、電子デバイスの販売を行う商品販売事業は、調達と物流を一元化した電子デバイス販売のビジネスが車載関連製品の海外生産拡大に伴って伸長し、増収増益に大きく寄与した。
子会社・流通サービスを中心とする消費物流事業は、生協関連で個配を中心に売上を伸ばす一方、一般顧客向けは減収となり、トータルで1%の増収にとどまった。利益面では、事業の良質化と運営体制の効率化を進めた結果、22.1%の増益を確保した。
[アルプス物流]2016年3月期第1四半期決算(単位:百万円)
2016年3月期第1四半期 | 2015年3月期第1四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 22,635 | 20,102 | 12.6% | |
営業利益 | 1,178 | 958 | 22.9% | |
経常利益 | 1,184 | 952 | 24.3% | |
当期純利益 | 660 | 517 | 27.6% |