ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三菱重工とニチユ三菱、ユニキャリアを1100億円で買収

2015年7月31日 (金)

M&A三菱重工業とニチユ三菱フォークリフト(京都府長岡京市)は7月31日、ユニキャリアホールディングス(東京都品川区)の全株式と新株予約権を産業革新機構、日立建機、日産自動車から12月30日付で取得すると発表した。取得額は1100億円超で、同日、株式譲渡契約を締結した。

取得する株式は三菱重工が65%、ニチユ三菱が35%を保有する。三菱重工はフォークリフト事業を「グローバル伸長事業」に位置付ける中期経営計画にそって取得を決めた。また、ニチユ三菱はユニキャリアHDの株式を取得することで、事業規模の拡大を図る。

ユニキャリアは13年4月に日立建機と日産自動車それぞれの子会社の旧TCMと日産フォークリフトが統合して発足。TCMは国内で初めてフォークリフトを製造した老舗で、強みを活かしながらフォークリフト、大型特殊荷役車両、コンポーネントなどの幅広い製品群を手掛けている。

フォークリフト業界では、収益性確保のために事業規模の拡大が重要性を増しており、環境問題への対応で新技術を含めた研究開発でも規模の拡大が欠かせない状況となっている。

今後は、三菱重工とニチユ三菱が準備委員会を立ち上げ、ユニキャリアとともに「世界トップレベルの物流機器メーカー」に向けた経営方針や戦略を立案していく。