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東ソー、分離精製剤の製造能力を1.5倍に増強

2016年10月25日 (火)
東ソー、分離精製剤の製造能力を1.5倍に増強
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拠点・施設東ソーは24日、南陽事業所(山口県周南市)で分離精製剤「トヨパール」の製造設備を増強すると発表した。投資額は50億円で、今月中に着工し2019年4月をメドに運転を開始する。

分離精製剤は、分子の大きさの違いなどによって目的成分の分離精製を行うもので、バイオ医薬品原料の精製工程に用いられる液体クロマトグラフィー用分離剤。バイオ医薬品産業では、日本・米国・欧州諸国に加え、中国やインドといった新興国でも市場が拡大しつつあり、需要の拡大に対応するため、現生産能力の1.5倍の増強を行うこととした。

トヨパールは、同社が手掛けるバイオサイエンス事業の主力製品の一つで、高強度で化学的な安定性に優れ、吸着容量が高いことから、製薬会社などが行う工業規模での目的成分の分離精製に適しており、バイオ医薬品産業の中でも需要が多い抗体医薬品製造の精製工程で使用されている。

■設備増強計画の概要
対象拠点:南陽事業所
所在地:山口県周南市開成町4560
対象設備:分離精製剤製造設備
生産能力:現有能力比50%増
投資額:50億円
計画着工:2016年10月
完工予定:2018年8月
商業運転:2019年4月