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日通、ベトナムで二国間クレジット制度PJに登録

2015年8月6日 (木)

環境・CSR日本通運は6日、現地法人のベトナム日本通運とともに取り組んでいるエコドライブプロジェクトが、4日に開催された二国間クレジット制度(JCM)に関する「第4回日本・ベトナム合同委員会」で登録プロジェクトに採択された、と発表した。

この取り組みでは、ベトナム・ホーチミン市近郊、ハノイ市でベトナム日通が使用しているトラック124台に、デジタルタコグラフを活用したエコドライブ啓発システムを装備し、燃料給油量、走行距離、運転行動などのデータを収集・分析するとともに、デジタコに搭載されたジャイロセンサーで急加速、急減速、急ハンドルなどの運転行動を感知。

取得したデータを基に、ドライバー一人ひとりの運転行動に合わせて、燃費効率の向上と安全運転につながる改善指導を実施している。8月1日から2020年12月末までに合計1776トン(年間328トン)のCO2排出を削減する見通し。

日通、ベトナムで二国間クレジット制度PJに登録

(出所:日本通運)

同社は11年からベトナム政府との折衝やワークショップを重ね、12年に経済産業省のMRV人材派遣事業を実施、13年には大阪市とホーチミン市が進めている低炭素都市形成に向けた取り組みでも検討された。

これらの結果、昨年6月20日に環境省の「JCMを利用したプロジェクト設備補助事業」に採択され、その後も実施に向け取り組んでいたところ、7月に対象全車両への機器設置、現地指導が完了し、運転指導の実施を開始した。

同社はマレーシアでも同システムを導入しており、12年にはトラック事業としては世界で始めて「クリーン開発メカニズム」の登録を受けている。14年7月には、エコドライブによるCO2削減をクレジット化した。