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三菱倉庫、JAL子会社のフォワーダーを持分法適用会社化

2011年8月1日 (月)

ロジスティクス三菱倉庫は7月29日、日本航空、ジュピター・グローバル・リミテッド社との間で三社間業務提携を締結するとともに、ジュピター社による第三者割当増資を引き受け、同社を持分法適用会社化すると発表した。株式取得後の持株比率は49%で、取得額は15億8400万円。

 

三菱倉庫では、航空貨物分野で国内外の有力フォワーダーとの提携を視野に、新たな事業展開を検討していた。日本航空の連結子会社であるジュピター社は、香港に本社を置き、中国などのアジア地域で充実したネットワーク、豊富な輸送実績を持つ航空貨物フォワーダーで、日本航空の貨物事業再構築の中核を担うとともに、海上貨物フォワーダー業務、保管・配送業務などを含めた総合物流業者として業容拡大を志向していた。

 

同社は、日本航空、ジュピター社との間で、事業戦略に関する情報交換、提案などを行った結果、サービス品質の重視、中国・アジアを中心とした営業拠点の増強など、相互の基本方針が一致していることを確認したことから、同社のロジスティクス事業、特に「中国・アジアでの航空貨物の取扱拡大のための有力なパートナーを得る好機」と判断し、3社間で業務提携を実施することにしたもの。

 

三菱倉庫は、主に中国・アジアでの航空貨物フォワーダー業務でジュピター社のネットワークを利用し、ロジスティクス事業の拡大を図るとともに、海上貨物フォワーダー業務、保管・配送業務などではジュピター社の業容拡大を支援する。さらに、ジュピター社の事業基盤を強化し、3社の連携を強化するため、ジュピター社の第三者割当増資を引き受けることとした。

 

これらの提携に基づき、3社はそれぞれのノウハウ、人材、機材、施設などを合理的に相互利用することで、物流事業の営業力の強化、業務の効率化につなげ、今後3社間で具体的な協業体制を協議、業務別・地域別に施策、役割分担を取り決める。