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対策不十分で対象台数拡大

三菱ふそう、大型トラック1.2万台リコール

2015年9月10日 (木)

行政・団体三菱ふそうトラック・バスは10日、同社製大型トラック「ふそうスーパーグレート」の動力伝達装置に不具合が見つかったとして、国土交通省にリコールを届けた。対象車両は2007年12月28日から15年8月31日までに製造された1万2104台。

同社は14年7月24日に同じ不具合でリコールを届け出ていたが、対策が不十分だったことが判明したため、対象台数を拡大して再び対策を行うことにした。

不具合は、2段機械式自動変速機を搭載した大型トラックで、エアの供給を制御するサプライバルブの耐久性が不足しているため、制御圧の基準値を外れてシフト不良が生じる場合があるという。最悪の場合、路上故障に至るおそれがあるが、エア圧が十分な状態で運行を始めれば、シフト不良は生じないという。

また、変速制御系のエア圧低下を検知する低圧スイッチの作動領域の設定も不適切で、エア圧低下の警報が遅れる場合がある。

さらに、トランスミッション制御プログラムが不適切で、トランスミッション制御の警告灯が点灯してシフト不良が生じる可能性がある。同社は「シフト不良が生じてもリセット操作によってシフト不良は解消するため、路上故障には至らない」としている。

これらの不具合に対し、同社は全車両を対象に対策品に交換するほか、トランスミッション制御プログラムを対策プログラムに書き換えるなどの改善措置を行う。