ロジスティクスSBSグループのティーエルロジコムは23日、国際物流機能を強化するため、輸出入貨物の通関業務を専門とするエイシーシステムコーポレイションの全株式を取得し、子会社化したと発表した。
エイシーシステムは、輸出入通関業務に特化する企業として1987年に設立、従業員約60人中通関士が17人を占める。東京、成田、大阪、関空など国内の主要貿易都市に拠点を設け、約500社との取引があるという。
ティーエルロジコムの国際部門は現在、輸出梱包、倉庫、フォワーディングサービスなどの輸出入業務を行っており、日中間の国際物流に注力。中国上海に現地法人を設立し、日中間の国際宅配便などを展開しているが、他事業部門に比べ規模が小さく、拡大による機能強化が課題となっていた。
同社では「エイシーシステムの輸出入通関業務の実績やノウハウを当社の国際物流に活かすことで、顧客の拡大やサービス品質水準の向上が期待できる」としている。エイシーシステムにとっても、ティーエルロジコムの輸送・倉庫といった物流インフラやノウハウを利用することで、通関業務だけでなく集荷・梱包・保管・ブッキング・ドレージといった幅広いサービスをメニュー化することができるようになる。
4月からグループ入りしたVLロジネット(旧ビクターロジスティクス)も、大手電機メーカー製品の輸出入など蓄積した国際物流の実績があることから、同社のノウハウも加えて国際物流機能の強化で相乗効果を狙う。