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三菱樹脂、Li二次電池用セパレータの生産増強

2011年8月31日 (水)

アパレル三菱樹脂は8月31日、長浜工場(滋賀県長浜市)内で約25億円を投じ、リチウムイオン(Li)二次電池用セパレータ「セパレント」の新ラインを増設すると発表した。生産能力は年1500万平方メートルで、2012年夏に竣工する。

 

リチウムイオン二次電池用セパレータは、三菱ケミカルホールディングスの成長事業であるリチウムイオン電池部材の主要部材の1つで、リチウムイオンを適度に透過させ、正極と負極が触れてショートするのを防ぐ機能を持つ多孔質フィルム。電池が異常加熱した場合に安全に孔を塞ぎシャットダウンする役割も担う。

 

同社は、2009年に長浜工場で年1200万平方メートルの量産設備を立ち上げた。携帯電話やパワーツール、ノートパソコン用のリチウムイオン電池への採用が決まり、今後も需要の伸びが期待されることから、新ラインを長浜工場に設置することにしたもの。

 

同社では「ハイブリット自動車や電気自動車向け用途で求められる耐熱性の付与など、顧客のニーズに応じた高機能セパレータの開発を進め、必要に応じて更なる増産投資も検討していく」としている。