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ヤマサ醤油、成田市に新たな生産・物流拠点

2011年8月31日 (水)

ロジスティクス生産・物流拠点として稼働する新工場ヤマサ醤油は8月31日、国内で2番目の工場として、千葉県成田市の「成田新産業パーク」内に新工場を竣工する。成田工場は9月12日から稼働を開始する。

 

醤油醸造工程などは銚子本社工場に残し、新工場ではつゆ・たれの製造、醤油やつゆ・たれ類の充填・包装を行う。また、製造工程に直結した物流センターを併設し、同社のロジスティック中核拠点として稼働する。

 

新工場では、全製品の製造工程や使用原料までを追跡可能な、2次元コード(QRコード)を使用したトレーサビリティーシステムを導入。2次元コードにすることで製造日・製造時刻や賞味期限、製造工程の詳細な情報を記録することが可能になった。

 

完成した製品にはケースごとにQRコードをプリントし、製品の製造プロセスの状態や一次出荷先を確実に把握できる管理システムを構築。また、製造工程での原料の誤投入防止や原材料の使用期限管理にも2次元コードを活用している。

 

このほか、新工場はタンク類などの施錠設備やカメラによる24時間の工場内監視体制を備え、ICカードを利用して従業員であっても工場内の許される区域しか立ち入ることができないアクセス制限を設けるなど、最新のフードディフェンス機能を設けた。

 

さらに、製造した製品を工場内に直結した倉庫に保管し、受注に応じて配送単位ごとに払出・出荷できる配車、在庫・出荷管理システムを導入したことで、誤配送を未然に防ぎ、ピッキング効率を向上させ、物流品質の向上を図れるようにした。

 

物流拠点としては、東関東自動車道大栄インターチェンジに近く、圏央道と東関道との連結も予定されていることから、全国配送に適している。

 

ヤマサ醤油では「新しい時代のニーズに対応した質の高い製品、物流サービスの提供を通じて、さらなる顧客満足を目指す」としている。

 

■成田工場の概要
場所:千葉県成田市浅間452番地5
着工:2010年3月
竣工:2011年9月
稼働開始:2011年9月12日
設計施工:清水建設
生産設備棟:延床面積1万2500平方メートル
物流センター:延床面積1万3500平方メートル
敷地面積:9万1000平方メートル
生産品目:各種醤油・つゆ・たれ類
生産能力:11万キロリットル/年
従業員数:80人
投資金額:約120億円(土地代含む)