サービス・商品凸版印刷は1日、メーカーの輸出入製品や部品向けに、パターンオーダー形式によって低価格・短納期で提供可能な偽造防止ラベルを今月上旬から販売開始すると発表した。
同社によると、世界的にブランド品の模倣・偽造が増加傾向にあり、全世界で年間80兆円、国内企業だけでも年間数兆円の被害が発生していると試算されている。特に、日本メーカーの輸出製品や部品は年々被害が増えていることから、偽造防止ラベルのニーズが高まっているが、セキュリティ性の高いラベル作成は費用が高く、製作にも時間がかかるなどの問題点があった。
そこで、凸版印刷は、複数の偽造防止技術や真贋判定技術を偽造防止ラベル用に汎用パターンとして用意し、企業のニーズに合わせて組み合わせるパターンオーダーに対応。あらかじめ汎用パターンを用意することで、これまでよりも20%以上コストを削減し、製作期間は2か月以上の短縮を実現した。
同社は、2012年度までにブランドマネジメントサービスなどの周辺受注も含めて約10億円の売り上げを目指す。