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凸版印刷、一度剥がすと再読取りできなくなるICタグ

2018年11月19日 (月)
空白

サービス・商品凸版印刷は16日、一度剥がすと読み取りができなくなるICタグ「Cachet-Tag」(カシェタグ)が、フランス・ブルゴーニュ地方の高級ワインメーカーであるドメーヌ・ポンソのグラン・クリュクラスのすべての製品に採用されたと発表した。10月から段階的に出荷されている。

今回採用されたカシュタグは、一度はがすとICタグが壊れて、データの読み取りができなくなるため、ラベルの不正な貼り替えや再利用を防止でき、偽造品・模倣品対策として有効なもの。また近距離無線通信(NFC)対応スマートフォンをかざし、専用アプリでICチップ内部のデータを認証することにより、商品の真贋判定が可能となっている。

専用アプリは、IoTプラットフォームの認証セキュリティソリューションを提供するセリンコ社(ベルギー)のアプリを採用しており、商品情報なども表示できるため、消費者向けの情報提供ツールとしても活用できる。

この製品が採用されたドメーヌ・ポンソはそのワインの希少さと名声の高さから、20年以上前から製品の偽造被害を受けており、高級ワイン市場でいち早く先進的な偽造防止技術の導入に取り組んできた。今回、長年にわたる技術探究を経て、グラン・クリュクラスの製品において、より強固なセキュリティ対策を実現するためにカシュタグを採用したという。