荷主三菱重工業は14日、同社グループの三菱造船が13日に、アストモスエネルギー社が扱う液化石油ガス(LPG)の輸送向けに建造中の大型LPG運搬船の命名式を行ったと発表した。
この船は、同社向けの同型では7番目で、省エネ性能に加えて世界の主要LPGターミナルに柔軟に対応できるほか、拡張された新パナマ運河に適合した仕様となっており、「LAUREL PRIME」(ローレルプライム)と命名された。12月末に予定する完成・引渡し後は、日本郵船により運航されることとなる。
長さは230メートル、幅36.6メートル、深さ21.65メートル、喫水11.1メートル、総トン数4万8300トン、タンク総容積約8万3000立方メートルで、9月12日に進水。建造は三菱重工グループの三菱重工海洋鉄構が担当した。
菱重工時代から培ってきた設計・建造能力をベースに独自の船型を採用したことにより、優れた燃費性能とLPGターミナルごとに異なるさまざまな接続条件への高い適応性を実現。シリーズLPG運搬船は同船が11番船となる。