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新日本電工、レアアース関連事業から撤退

2015年11月11日 (水)

拠点・施設新日本電工は10日、子会社の中央電気工業が和歌山工場で運営しているネオジム永久磁石用合金の製造販売事業を分社化し、新設会社の株式を三徳と双日に譲渡するとともに、ベトナム子会社「ベトナム・レアアース」が年内いっぱいで事業を休止する、と発表した。

同社は2014年7月1日の経営統合で中央電気工業を完全子会社化したが、長期化している原料レアアースの市況低迷、需要家の海外移転による国内市場の競争激化といった環境変化、今後の発展性を検討した結果、磁石用合金の製造販売事業から撤退し、2016年2月1日付で同事業を譲渡することにした。

また、ベトナム子会社は、ネオジム磁石メーカーなどから発生する磁石加工屑を回収し、リサイクルによってレアアース・メタルを製造する事業を行ってきたが、レアアース市況が低迷。

また、ネオジム磁石メーカーが自ら屑の再利用する動きが本格化するなど事業環境が大きく変化することから「今後の安定的運営が見込めない」と判断、事業を休止することにした。