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中央電気工業、ベトナムでランタン・セリウムの製造開始

2012年6月4日 (月)

産業・一般中央電気工業は4日、子会社の中電レアアースが72%を出資しているベトナムレアアースが操業しているレアアースリサイクル工場(ベトナム・バクニン省)で、新たにランタン・セリウムの製造を開始した、と発表した。

 

ランタン・セリウムは、同社で製造しているハイブリッド自動車向けニッケル水素電池用素材の主要原料で、これまでは全量中国から調達していた。同工場で製造するランタン・セリウムの原料はインド、米国などから酸化物として調達し、当面年800トン製造する。

 

これにより、モーター用磁石材料分野と二次電池材料分野で材料を安定供給する体制が整うことになる。同工場では、自動車向けやエレクトロニクス向けに使用されるネオジム磁石などの製造過程から発生するスクラップをリサイクルし、ネオジム磁石などの原料であるネオジム、ジスプロシウムをあわせて年200トン生産している。