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話題Oakキャピタル、フライトシステムコンサルティング、ソフトフロント、東京リスマチックの4社は5日、デジタル郵便事業を開始すると発表した。同事業のうち、手紙郵送システムを12月、DM発送サービスを2012年1月、電子郵便配信システムを来春から立ち上げ、現行の郵便料金に比べて3割から5割安い料金に設定する。
デジタル郵便事業は、スマートフォンなどモバイル端末から発信、郵送手配までを一貫してできる仕組みで、モバイル端末や、パソコンと全国郵便網のインフラを結び、「手紙」「メーセージを添えたプレゼント」「DM郵便」を送ることができる。Oakキャピタルが推進するIT事業プロジェクトの一環として事業化するもので、4社の共同事業として開始する。
デジタル郵便事業は国内では初の試みだが、海外ではドイツポスト、オランダPostNL、ニュージーランドポスト、カナダポスト、USポストなど先進国の郵便事業会社が既に開始している。
デジタル郵便のサービスには「手紙・DM郵便配送システム」と「電子郵便配信システム」の2種類のシステム機能がある。
■手紙郵送システム
このうち、手紙郵送システムは、モバイル端末（デジタル）と郵便を結ぶことで「利便性」と、想いが伝わる「手紙」を可能にするハガキ、絵葉書、デコレーションハガキ、写真付きカードなどオーダーメイドの手紙を送り先に発信するための、アプリケーション、プリント、投函（郵送手配）までワンストップサービスを提供。海外旅行先からも送ることができる。
利用者はスマートフォンや携帯電話から専用アプリケーションにアクセスし、表示画面上に写真画像やデザインとメッセージを入力し送り先を指定するだけで、eメールのような手軽さで発送手配をすることができる。
また、利用者にとってポスト投函の手間がなく、eメールより想いを伝えることのできる「手紙」「旅行先からのオリジナル絵葉書」「記念写真カード」「楽しいデコハガキ」「プリクラ写真」など、手紙の良さである、「残せる」メッセージを相手に送ることができる。さらに、自作のメッセージカードを添えてギフトを贈ることができるサービスも2012年から開始する。
■DM発送サービス
DM発送サービスは、小規模の事業法人や小売店、レストラン、ブティックなどがリアルタイムで「顧客向けのダイレクトメール」を利用できるサービス。パソコンから各種案内カードを文章入力とデザインするだけで済み、必要な枚数分と発送まで手間がかからないワンストップサービスで郵送ができる。
■電子郵便配信システム
電子郵便配信システムは、ペーパーレス郵便と従来型郵便の選択機能を持つ次世代郵便機能で、法人向けに提供する。生涯変更せずに使用できる電子私書箱のアドレスである「ポストナンバー」を登録することで、セキュリティ保護された電子手紙のやりとりを利用者同士で行うことができる。
法人の利用者はこのシステムを使い、ユーザー宛てに利用料金の通知や定期的な通知を送ることができる。受け手側はモバイル端末を使用しながらも、機密性の高い文書を電子「私書箱」で安全に受信と管理ができる。
デジタル郵便で送るオリジナル絵葉書の送料を含めた料金は、現行の郵便料金に比べて30-50％程度、安くする。電子郵便配信システムでは、用紙・印刷代、切手などの送料を合わせた現行コストと比較して、半額程度に設定する。
また、次世代の電子郵便にはペーパーレス化のための専用ソフトが必要になるが、計画では基本的にソフトの使用は無料とし、送信料のみとすることで、小規模な法人利用者が手軽に利用できるよう配慮する。
