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商船三井、赤外線カメラで石炭の自然発火防止

2015年11月20日 (金)

ロジスティクス商船三井は20日、フリアーシステムズジャパン(東京都品川区)が製品化した赤外線サーモグラフィカメラ「FLIR C2」を石炭ばら積み船に搭載し、安全運行の取り組みを強化したと発表した。

このカメラを活用してリアルタイムな温度監視を行うことにより、石炭貨物が船艙内で自然発火することを未然に防ぐ。

船艙内に積載された石炭は、輸送中や荷役中に酸化発熱が進み、船艙内や揚港の集積地で発火する場合がある。

商船三井、赤外線カメラで石炭の自然発火防止

▲積荷役中の石炭温度を遠隔監視

このため、海上輸送に当たっては積荷前に温度を計測し、一定値を越えている場合は船積みしない、海上輸送中も船艙内の温度やガス雰囲気を定期的に計測し、危険な兆候を把握するなどの対策が国際ルールで規定されている。

カメラは石炭の温度だけでなく、船上のあらゆる場所で高温・発熱か所の早期発見が可能で、機関室内や居住区内の異常発熱個所を遠隔監視するなど、船上火災や火傷の予防にも活用する。