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商船三井、係船索のIoT化で安全対策強化

2019年3月11日 (月)

▲ドライバルク船「せどろす」

ロジスティクス商船三井は11日、子会社の商船三井内航(東京都港区)、商船三井システムズ(同)とともに「センシング可能な係船索、状態表示システム」の実証試験を開始すると発表した。

商船三井内航が運航するドライバルク船「せどろす」に、帝人、テザックと共同開発した「センサーが組み込まれた係船索」と「張力や強度が把握できる状態監視システム」を取り付け、期待通り安全につながる効果が得られるかどうかを検証する。

▲システムのイメージ図

この取り組みは「船と港をつなぐ係船索」に着目したもので、一般に係船中の船は港に張力モニターを保有している場合を除き係船索にかかる張力を把握できず、海象・気象などによる「想定以上の外力」に有効な対策を打てず、破断することがあった。また想定内の張力下でも目では判断のつかない劣化が進行し、強度不足で破断するケースがあるという。

実証後は係船索、状態監視システムを実用化し、荷役中の港、船上の安全強化につなげたい考えで、将来的にはこのシステムを高度な係船監視システムの開発に生かし、荷役効率の向上を目指す。