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仏CMA・CGM、NOLを3000億円で買収合意

2015年12月8日 (火)

M&Aフランスの海運会社「CMA・CGM」は7日、NOLを買収すると発表した。NOLの株式の過半を保有するシンガポールの政府系投資会社・テマセクから株式を取得することで合意した。買収額は33億8000万シンガポールドル(2954億円)にのぼる見通し。

NOLは、コンテナ船運賃の低迷が続くなか、ことし5月にロジスティクス部門のAPLロジスティクスを近鉄エクスプレスに売却したが、テマセクは「APL」のブランドで運営する主力の海運事業についても売却先を模索していた。

両社を合わせた事業規模は、市場シェア11.5%、売上高220億ドル(2兆7090億円)、保有船舶数563隻、コンテナ輸送能力239万9000TEUに拡大する。

CMAは1978年に設立され、保有船舶数は469隻で世界シェア3位となる8.8%を占める。2014年のコンテナ取扱量は1200万TEUで、売上高は167億4000万ドル(2兆613億円)。NOLはアメリカンプレジデントラインズ(APL)ブランドで海運事業を展開しており、14年の売上高は70億4000万ドル(8668億円)。保有船舶数は94隻で世界シェアは2.7%となっている。