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井本商運、最大船型の内航コンテナ船が月内就航

2015年12月10日 (木)

ロジスティクス井本商運、最大船型の内航コンテナ船が月内就航井本商運(神戸市中央区)は10日、山口県下関市の旭洋造船で建造していた国内最大船型の540TEU型内航コンテナ船の命名引渡式を11日に行うと発表した。

引き渡しを受けた後は、太平洋側を縦断する内航基幹航路の京浜-阪神-門司・博多航路に投入し、使いやすさを目指したウィークリーによる定曜日サービスとして提供する。

スケジュールは「京浜(火・水)-神戸-門司-博多-神戸-京浜(火・水)」で、12月23日の京浜起しでスタートする。これまで、京浜-門司・博多間は、阪神港で積み替える必要があったが、本船の就航で船型を大型化するとともに、業界初の直航サービスに改編し、安定的な輸送を実現する。

大型化によってコスト競争力を強化することにより、国際フィーダー貨物の戦略港湾への集荷拡大を図るとともに、トラックドライバー不足、モーダルシフトの受け皿と位置づける。

540TEU型内航コンテナ船は、正面からの風圧抵抗を低減して燃費向上につなげるため、コンテナ船で世界初の球状船首を採用した点が最大の特徴。操舵室・居住区を船首に配置することで、積載効率も向上させた。

総トン数は7390トン、載貨重量は6953トンと、従来の内航コンテナ船の3倍の積載能力を持ち、今後の需要の拡大に備えて冷凍コンテナを100個積載する能力も備える。

球状船首の採用に加え、水線下の船型の改良、高効率プロペラ、摩擦抵抗を低減する超低燃費型船底防汚塗料などを採用することで、従来型船型と比べて10%近い省エネを目指し、次世代型大型内航コンテナ船による省エネ実証事業として、国土交通省と経済産業省が連携して行う「省エネ型ロジスティクスなど推進事業(革新的省エネ型海上輸送システム実証事業)」に認定されている。