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JFE物流、女性船員の乗船想定した内航船就航

2015年12月18日 (金)

荷主石炭運搬船カーゴホールド用耐食鋼JFE物流は17日、載貨重量5955トンの内航原料船「みらい」が、警固屋船渠(広島県呉市)の本社工場で就航したと発表した。高齢化の進展に伴う将来の船員不足で今後、女性船員が乗船することを考慮し、トイレ、風呂、ランドリースペースなど女性専用エリアを整えた。

推進装置は内航原料船で初めて、前後2つのプロペラを相互に逆方向に回転させることで、前プロペラで失う回転流のエネルギーを回収して推進力を高める省エネ装置「二重反転プロペラ」を導入。

船型も二重反転プロペラに適合するよう、船首部にバルバス・バウ形状ではない仕様を採用したほか、船尾部には整流フィンとラダーバルブを採り入れた。

貨物艙隔壁・上甲板には、JFEスチールが開発した「石炭運搬船カーゴホールド用耐食鋼」を備え、長寿命化を図る。

■「みらい」概要
全長:108メートル
幅:16メートル
型深さ:8.3メートル
計画満載喫水:6.7メートル
総トン数:3976トン
載貨重量トン数:5955トン
速力:13ノット
造船所:警固屋船渠
主機:阪神内燃機工業
型式:LH41L
馬力:3300PS