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ニチレイフーズ、ベトナムでアセロラ事業を強化

2011年9月22日 (木)

フードニチレイフーズ(東京都中央区)は21日、2008年に設立したアセロラ果汁の調達・販売子会社「ニチレイスーコ」(同)を通じ、ベトナムにニチレイ-HPC有限責任会社を設立、アセロラ原料の品種改良・栽培ノウハウの普及を進め、同国からのアセロラ原料調達事業を強化していくと発表した。

 

現在、ニチレイグループで扱うアセロラ原料は約35億円あり、世界シェアは3割強を占めている。日本国内の好調な販売に加え、欧州で天然果汁飲料用として旺盛な引き合いがあるため、主要産地のひとつ、ベトナムで取り組みを強化するため、新会社の設立に至った。

 

同社の強みは調達ルートの確保とともに、果汁のビタミンC含有量の規格化が可能なところで、ベトナムでは高品質のアセロラを栽培することができるが、栽培量拡大のためにはブラジルの研究農園で培ったニチレイグループのノウハウを投入し、ベトナムでの川上分野での地域密着度を高めて行く必要がある、としている。

 

新会社は、ベトナムのアセロラ果実の収穫から果汁加工・輸出までの一貫した事業パートナー関係にあるHiep Phat Joint Stock Companyの創業者を合弁相手先としている。

 

10月をめどに研究施設開業ライセンスを申請し、ライセンス取得後、数か月の建設期間を経て2012年4月の開業を目指す。