国際米国経済分析局(BEA)と国勢調査局は19日、2025年の米国の財・サービス貿易統計(確報)を公表した。25年通年の貿易収支は9015億ドルの赤字となり、前年の9035億ドルから21億ドル、率にして0.2%縮小した。
輸出は3兆4323億ドルで前年比6.2%増、輸入は4兆3338億ドルで同4.8%増と、いずれも拡大した。赤字縮小は、サービス収支の黒字拡大が寄与した一方、財の赤字はむしろ拡大しており、モノの国際移動量自体は高水準を維持している。
財貿易では、赤字額が2.1%増の1兆2409億ドルとなった。輸出は2兆1975億ドルで、資本財が639億ドル増と大きく伸長。コンピューター、民間航空機、関連エンジンなどが押し上げ要因となった。工業用資材も558億ドル増え、非貨幣用金や天然ガスの増加が目立った。一方、自動車・部品は減少し、輸送機器分野で明暗が分かれた。
輸入は3兆4384億ドルで、資本財が1659億ドル増と全体をけん引。コンピューター関連機器や通信機器の増加が顕著で、製造業・IT分野向けの設備投資需要が物流量を押し上げた。工業用資材や金属製品も増加する一方、自動車関連や原油は減少した。
サービス貿易は黒字が3395億ドルと8.9%拡大した。輸出では知的財産使用料やビジネスサービスが伸び、輸入では旅行や業務サービスが増加した。輸送サービスの輸入も拡大しており、国際物流コストの増勢がうかがえる。
実質ベース(2017年価格)でも、25年の財赤字は5.7%増の1兆1971億ドルとなり、価格要因だけでなく数量面でも輸入増が進んだ。地域別では、欧州連合、中国、メキシコ、ベトナム、台湾向けの赤字が大きく、アジア・北米を軸としたサプライチェーン構造が継続している。
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