荷主三菱日立パワーシステムズは7日、三菱重工業グループの大気環境対策システム製品の事業力を強化するため、脱硫装置の国内アフターサービス事業と水処理装置事業を集約すると発表した。
三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリングが手がける脱硫装置の国内アフターサービス事業と、三菱重工メカトロシステムズが手掛ける水処理装置事業を、三菱日立パワーシステムズ傘下の三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションに4月1日付で移管する。
今回の事業移管は、大気環境対策システム製品機種のフルライン化を実現した三菱日立パワーシステムズグループが、次のステップとして、大気環境対策システムバリューチェーンの充実とアフターサービス事業の拡大に向けて踏み出すもの。
具体的には、三菱重工環境・化学エンジニアリングの国内向け脱硫装置アフターサービス事業を、ガス・ガスヒーター(GGH)熱回収装置、GGH再加熱器のアフターサービス事業とともに三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションに移管する。
また、三菱日立パワーシステムズが手がけている旧バブコック日立(BHK)の脱硫装置アフターサービス事業も「可能な限り早期」に三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションに移し、顧客対応力を強化する。
さらに、三菱重工メカトロシステムズの水処理装置も三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションに移管する。三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションはこの事業を譲り受けることで、大気環境対策システムと並んで排水処理分野でも環境に配慮した火力発電システムを提供することができるようになる。
発電プラント以外の産業向け水処理装置事業も、三菱日立パワーシステムズ環境ソリューションが三菱重工メカトロシステムズの技術と経験を引き継ぎながら展開していく。