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三菱重工、コスコの大型船に方形SOxスクラバー搭載

2018年6月7日 (木)

荷主三菱重工業は6日、三菱造船と三菱日立パワーシステムズが共同開発した大型船舶向けの方形スクラバーについて、中遠海運重工(COSCOシッピングヘビーインダストリー)傘下の造船会社と連携し、チャイナコスコシッピングの大型船に実証試験機を搭載することで5日合意した、と発表した。

この方形スクラバーは、三菱造船の船舶エンジニアリング力と三菱日立パワーシステムズの総合排煙処理技術を組み合わせて実現したもので、限られた設置スペースを有効に活用できるほか、硫黄分濃度3.5%の安価なC重油燃料を燃焼させたガス中のSO2(二酸化硫黄)を、2020年に全海域が対象となる厳しいSOx(硫黄酸化物)排出規制レベルに適合する0.1%硫黄分燃料相当まで低減できるのが特徴。

三菱重工グループでは、この方形スクラバー技術を活用した製品の一つとして、煙突と排ガス洗浄装置を一体構造とした船舶用機能性煙突「ACTIVE FUNNEL」(アクティブ・ファンネル)の販売も開始している。

▲調印式の様子