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中国発の伸び悩みをベトナム・インド・韓国発がカバー、ゼポ調べ

15年のアジア発米国向けコンテナが過去最高を記録

2016年1月13日 (水)

調査・データゼポ・データマイン(米国マイアミ)が13日に発表した2015年通期のアジア主要10か国発米国向け海上コンテナ輸送実績は、前期比2.6%増の1477万TEUとリーマンショック直前の07年(1437万TEU)を超えた14年(1439万TEU)をさらに上回り、過去最高を記録した。

▲アジア発米国向けのコンテナ荷動き月次トレンド比較(2015年1-12月、ゼポ調べ)

▲アジア発米国向けのコンテナ荷動き月次トレンド比較(2015年1-12月、ゼポ調べ)

10か国以外の国・地域を含むアジア全体の発貨物も同様に、2.2%増の2256万TEUと過去最高。特にベトナム発のコンテナ貨物は17か月連続の増加となり、37.7%増とアジア発で最高の伸びを示すとともに、荷受地ベースで韓国を抜いて定着した。インド発も17.7%増と大きな伸びとなった。

一方、アジア発の6割超を占める中国発は1.9%の小幅な伸びにとどまり、12月単月では4.3%減少。韓国発は通年で12%増と好調に推移し、自国分の3.4%増に加えて中国などからのトランシップ(TS)分が堅調で10か月連続プラスと、ベトナムと並んで中国の減少分を埋めた形となった。

日本発(直航分)は12月が8.3%の減少となり、4月から連続9か月で減少。通年実績も10%減少した。港別では、12月に東京港と神戸港がそれぞれ6.5%、3%増加したものの、博多港発が80.7%減、横浜港発が61.2%減、名古屋港発が8.4%減と大幅に後退。通年でもこれら3港はそれぞれ80.7%、49.8%、11.1%減少した。

日本発釜山TS分は2015年1-3月期に国際戦略港発を中心に急増したものの、通年では43.1%増で着地。大阪港と門司港のみそれぞれ13.2%減、16.6%減となった。