ロジスティクスヤマトホールディングスが28日に発表した2015年4-12月期決算は、新サービス「宅急便コンパクト」「ネコポス」の浸透に伴って増収を確保したものの、入れ替わりで廃止したクロネコメール便の影響を補いきれず、3.8%の営業減益となった。
主力のデリバリー事業では、宅急便の取扱数量が9か月間で13億2700万個と5.4%増加したものの、クロネコメール便は11億4100万冊と、前年同期のクロネコメール便の実績を19.7%下回った。
15年4月から提供を開始した宅急便コンパクトは、代金引換決済への対応を開始するなど、利用者の利便性向上に取り組み、利用が拡大。ネコポスは、投函時のメール配信など差別化した機能を提供し、フリマサイトとの連携を強化した。
また、廃止したクロネコメール便に代わる新たな投函サービスとして発売したクロネコDM便では、法人顧客が発送するダイレクトメール需要に対応した。
[ヤマトホールディングス]2016年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期 第3四半期 | 2015年3月期 第3四半期 | 増減 | |
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売上高 | 1,084,286 | 1,069,009 | 1.4% |
営業利益 | 62,108 | 64,591 | -3.8% |
経常利益 | 63,123 | 66,344 | -4.9% |
当期純利益 | 38,131 | 39,128 | -2.5% |