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再建中のコマーシャル・アールイー、公共建物に事業譲渡

2010年7月30日 (金)

話題民事再生手続き中のコマーシャル・アールイー(CRE)は29日、公共建物をスポンサー企業に選定するとともに、CREのサブリース部門と賃貸借管理部門を公共建物の子会社「公共シィー・アール・イー」社に事業譲渡することを決め、同日事業譲渡契約を締結した。CREは事業再建のため、両事業の譲渡許可を東京地方裁判所申し立てていたが、22日付で許可が決定した。

 

CREでは、複数の事業者・ファンドなどから支援の申し入れを受け、スポンサー選定の入札を実施、この結果公共建物をスポンサーに選定した。譲渡先選定に際しては、候補先各社から譲渡価格、現従業員の雇用条件など譲渡条件の提示を受け「債権者への配当資源の確保、今後の事業展開、従業員の雇用の確保を念頭に検討した」としている。譲渡日は8月1日付で、譲渡価格は5億円。従業員のうち45人程度を事業譲渡先で継続雇用することになっている。

 

同社は今後、11月頃をめどに再生計画案決議のための債権者集会を実施し、12月頃に再生計画案の認可決定確定、残存資産の換価を進めて12年3月頃までに再生手続終結と清算を行なう方針。