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日新・3Q、コスト圧縮に取り組み営業益32%増

2016年2月8日 (月)

ロジスティクス日新が8日発表した2015年4-12月期連結決算は、全体的に売上が伸び悩む中、物流事業を中心にコスト圧縮と利益率の向上に取り組み、営業利益が32%の増益となった。

日本では、輸出海上貨物が好調、輸入海上貨物も家電を除いて順調に推移した。輸出航空貨物は、機械装置や自動車部品を中心に回復。輸入航空貨物は、医薬品関連貨物の取り扱いが順調に推移したほか、自動車関連の取り扱いも堅調、円安の影響を受けてアパレル関連は伸び悩んだ。

国内倉庫は、関東で一般雑貨の在庫減少が見られたが、関西は全般的に堅調を維持。コンテナ船ターミナル事業は、米州航路が堅調に推移し、中国航路は減少傾向となった。

海外では、米州中西部、西岸地区で新規顧客向け大型倉庫開設など、今後の展開をにらんだ施設の拡充を図った。カナダで新規受注した自動車部品の組立業務が好調だったほか、メキシコでは量産部品保管業務などが順調に推移した。

欧州では、自動車イベント関連部品が堅調。ポーランドで日用雑貨、電気製品の取り扱いが大幅に増加した。アジアでは、北米西岸港湾の混乱による航空代替輸送が収益に寄与したほか、混乱収束後も好調な米国市場向け自動車関連部品を中心に、航空・海上輸出がともに順調に推移した。

さらに、顧客の新工場稼働に対応してタイ・プラチンブリ倉庫の増設工事を開始。また、今期から連結子会社化したインドネシア現地法人が収益に寄与した。中国では電子部品・部材の輸送、新規に開始した倉庫業務が順調に推移し、経済成長鈍化の影響を受けたものの、増収増益を確保した。

[日新]2016年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)

 2016年3月期
第3四半期
2015年3月期
第3四半期
増減 
売上高
153,230152,4100.5%
営業利益
4,5233,42632.0%
経常利益
4,7003,72626.1%
当期純利益
2,9141,86356.4%