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日新、国内外の自動車貨物好調で4期ぶり増収増益

2022年5月9日 (月)

財務・人事日新が9日発表した2022年3月期連結決算は、売上高が前期比23.6%増の1926億9900万円、営業利益が3.5倍の90億9800万円、経常利益が2.3倍の98億5900万円、親会社株主に帰属する当期純利益が3.2倍の63億6500万円で、4期ぶりの増収増益となった。

主力の物流事業は、売上高が前期比25.5%増の1889億6100万円、営業利益が2.3倍の93億7200万円で増収増益だった。国内では、航空輸出が自動車関連貨物をはじめ電子部品や化学品、半導体関連貨物の取り扱いが好調に推移。輸入は食品や園芸関連が堅調だった。海上輸出は化学品が堅調に推移し、輸入については食品や家電製品などの取り扱いが底堅かった。

アジアでは、自動車関連貨物の取り扱いが全域で好調。タイでは二輪車の欧米向け海上輸出が収益に貢献。ベトナムでは中国向け電子部品の航空輸出や米国向け家電製品の海上輸出が順調だった。

中国では、香港における家電製品や電子部品の航空輸出が好調。海上輸出においては遅延も発生するなかで、輸送スペースの確保に努めたことにより北米向け家電製品などの取り扱いが増加した。上海では航空輸出入貨物の取り扱いが堅調に推移した。

米州は、米国で海上コンテナ不足や港湾混雑による海上輸入貨物の国内代替輸送の継続が大きく収益に貢献。自動車関連貨物は航空輸送が輸出入ともに好調に推移し、食品関連では航空輸出が増加した。10月には米国テネシー州に自動車関連貨物の新倉庫を開設した。

欧州については、ドイツで家電製品の倉庫保管や域内配送業務が引き続き堅調。ベルギーでは自動車関連貨物の堅調さに加えて、食品や医薬品関連の航空輸出も好調だった。ポーランドでは倉庫保管などの荷扱いが増加。オーストリアではチャーター機を使った中国からのコロナ検査キットの航空輸入が収益に寄与した。

23年3月期の連結業績は、売上高1900億円、営業利益85億円、経常利益90億円、親会社株主に帰属する当期純利益65億円を予想している。