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JR貨物、東北発着列車の運転再開

2011年10月13日 (木)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は12日、秋冬期の輸送対策を公表した。東日本大震災からの復興を受けて東北地方発着の輸送需要も増加していることから、10-12月のコンテナ輸送対策は、同地方発着の列車の運転を再開する。

 

季節物資の出荷や年末需要などに弾力的に対応するため、臨時列車の運転や休日に運休している列車の復活運転などを実施。特に、農産品の出荷に対応するため、北海道発着列車の臨時列車を運転し輸送力を最大限確保する。

 

また、旺盛な需要が見込まれる年末の輸送対策として、東京-大阪間の臨時列車の運転回数を拡大。輸送障害時の迅速・正確な情報提供など危機管理体制の強化により、顧客からの信頼性の向上を図る。

 

具体的には、東北地方発着列車の運転再開、臨時列車の運転による輸送力の増強、新製コンテナの投入、輸送力を取得しやすい環境づくり、危機管理体制の強化――の5施策に取り組む。

 

東北地方発着列車として、第3071列車(隅田川→盛岡貨物ターミナル駅)、第3078列車(仙台貨物ターミナル駅→新座貨物ターミナル駅)を今月4日発から運転再開した。第3071列車は、現在隅田川→仙台貨物ターミナル駅間で運転していたが、仙台貨物ターミナル駅→盛岡貨物ターミナル駅間まで運転区間を延長した。

 

さらに、第79-91列車(隅田川→仙台貨物ターミナル駅)、第90列車(仙台貨物ターミナル駅→隅田川)を11月後半から運転できるよう検討。常磐線は震災以降不通のため、東北線経由で迂回運転を行う。

 

また、円滑なコンテナ運用を図るため、秋冬繁忙期に先駆け、8月から9月にかけて1150個の新製コンテナを投入した。

 

I-TEMセンターの機能を活用しながら、顧客ニーズをきめ細かく把握し、輸送枠の適切な調整をすることにより、安心して鉄道貨物輸送を利用してもらうための輸送力を提供。隘路区間の対策として、福岡貨物ターミナル駅-鳥栖貨物ターミナル駅間のトラックによる併用代行を実施する。

 

このほか、自然災害などによる輸送障害時に備え、引き続き日本海側のフェリーと連携した代行輸送体制を実施していく。